上咽頭炎への自己Bスポット療法のやり方詳細

自分でBスポット療法をやってみたけど上手くいかない人も多いようなので、ここで上手くやるやり方を詳しく解説したいと思います。

ここでは鼻からアプローチする方法ではなくて喉からアプローチする方法を解説します。(喉からのアプローチで悩む方が多いので。)

一度は病院でBスポット療法を受けてみる

前提としてまずは一度は病院でBスポット療法を受けてみることをお勧めします。

自分が本当に上咽頭炎なのかも分かりますし、またどのようにして上咽頭にアプローチをするのかも把握出来るようになります。

自己Bスポット療法には捲綿子を使う

本格的に自己Bスポット療法をするならば捲綿子(ハルトマン氏)を使うことをお勧め致します。

ペルテソン氏でもOKです。(こちらはハルトマン氏よりも少し大きなサイズの捲綿子です。今はネットでは入手出来ないのでネットで手軽に入手するならハルトマン氏になります。)

指でもBスポット療法が出来なくはないのですが薬品がほとんど染み込まないこと、擦過療法としても効果が落ちてしまうことから捲綿子を使うべきです。

指だと準備がいらなくお手軽ではありますけどね。

捲綿子にガーゼやコットンを巻く

捲綿子にガーゼかコットンを巻きます。捲綿子は先端がギザギザしていてガーゼやコットンを巻きやすくしてありますのでそこに巻きつけていきます。

コットンを巻く例

脱脂綿を適量ちぎったら、次に脱脂綿を咽喉綿棒の根元からきつめに巻き付けて、上がっていきます。

 

ギュッ、ギュッと力を入れて、脱脂綿を咽喉綿棒の根元から巻きつけていきます。

この時に根元のスクリュー状になっている部分を完全に隠すようにして巻いていきます。

根元さえうまくカバーできれば、あとはやはりギュッ、ギュッと力を入れてさらに上に巻いていきます。

Bスポット療法中にガーゼやコットンが外れてしまっては大変なことになりますので、ガーゼやコットンの固定は注意深くしっかり丁寧にやるようにして下さい。

最終的には、端部分が余裕をもってはみ出るくらいの長さになるように力を調整しながら、脱脂綿を巻いていきます。

先端部分を大きくし過ぎると、今度はのどちんこ経由で脱脂綿を上咽頭部へ入れようとした場合、かなり入れずらくなります。ですので、「適度な大きさ」が大事になります!

Bスポット療法で使う薬品

塩化亜鉛水溶液

Bスポット療法に使える薬品はいくつかありますが、基本的には塩化亜鉛が最も効果的です。

ですので、塩化亜鉛の粉末を入手することが最も効率的な方法となります。

塩化亜鉛の入手方法についてはこちら

個人輸入の取り扱いがなくなった今では薬局での対面販売しか方法がないので入手自体は難しくなっています。

病院で塩化亜鉛水溶液を分けてもらう

Bスポット療法で通院している方は稀にですが、病院で塩化亜鉛水溶液を分けてもらえるケースがあります。

現在有名なのは仙台の堀田クリニックです。堀田先生はBスポット療法を広めた方で一度診察を受ければ塩化亜鉛水溶液を分けて頂けるようです。

遠方から来た患者には郵送も可。ただし、必ず一度は受診して上咽頭炎と堀田クリニックで診断される必要あり。(2021年現在の情報なので今後変わる可能性はあります。遠方から診察を受けようと考えている方は電話で確認されることをお勧めします。)

アストリンゴゾール

アストリンゴゾールは現在は日本での取り扱いがありませんが、アメリカでは製造されていてアマゾンから入手が可能です。

アストリンゴゾールの入手はこちら

アストリンゴゾールの特徴は塩化亜鉛が約0.5%近く配合されていて現存する市販薬の中では最も塩化亜鉛の配合率が高いことです。

そのため、塩化亜鉛自体が入手出来ない場合の自己Bスポット療法のメインとなりうる薬品です。

ただし、塩化亜鉛以外にも抗炎症作用のある薬品がたくさん配合されていますので原液を喉に塗るのは辞めておきましょう。

最も安全なのはうがい薬と同じ濃度に希釈することです。そこから慣れてきたら少しずつ濃度を上げていくようにしましょう。

どれくらいまで濃度を上げていいの?という話ですが、安全性を取るならばうがい薬と同じ濃度が無難です。後は効果と副作用(喉がただれないか、今後何か影響が出ないのか?など)を天秤にかけて少しずつ濃度を上げていって様子を見るような形になると思います。

私は実験的に原液を塗ることを数ヶ月程度続けていましたが特に問題はありませんでした。

もしも、副作用のようなものを感じたら濃度を下げて調整してください。

馬油

馬油は上咽頭炎の治療代替品としても利用ができます。塩化亜鉛は当然含まれていませんが、馬油自体に抗炎症作用や殺菌作用があるためです。

ただし、捲綿子に塗るとなると1回あたりに5ml(5g)程度は必要になってくるので全体としては高額になってしまいあまりお勧めは出来ません。

馬油は安全性も非常に高く副作用の懸念はほとんどない点は安心出来ます。また、点鼻薬としては非常に良いものではあります。

ミサトールリノローション

上咽頭の洗浄用に開発された梅エキスが主成分の薬品です。

本来は点鼻するやり方が正規のやり方ですが点鼻程度では正直上咽頭炎には大きな効果は見込めません。

そこで捲綿子に浸す薬品として利用すればより大きな効果が見込めます。

塩化亜鉛ほどではありませんが代替の薬品としては非常に優れています。

一般的には効果が高い順から塩化亜鉛水溶液>アストリンゴゾール>ミサトールリノローション>馬油となります。

たまになぜか馬油がやたら効果ある人など個人差はありますが。

ミサトールリノローションは現在は楽天で入手が可能です。

ミサトールリノローションの入手はこちら

ミョウバンやにがり

これらの代替策は塩化亜鉛の収斂作用(タンパク質を凝固させる作用)を他のもので代用出来ないかと考え出されたものです。

現状では某掲示板で話題になったくらいで広く普及している方法ではありません。当方でも研究してみて良さそうなら情報を追加させていきます。

自己Bスポット療法のコツ

捲綿子にコットンかガーゼを巻いて、薬品を染み込ませた!!

ここまできたらついに自己Bスポット療法に突入です。

まずは分かりやすい動画があったので以下でご確認ください。

声を出す

まずは声を出すようにしましょう。

喉から絞り出すように「あ~」という声を出して、のどちんこを上げ、そこに薬品を浸した脱脂綿を喉に入れ込むという感じになります。

声を止める

声を止めると自動的にのどちんこが下がるので、そのまま喉の力を抜いて、脱脂綿を上咽頭部にねじ込みます。

咽頭綿棒を上咽頭部に突っ込んでいる間は、喉に力を入れないようにしてください。

上咽頭部を可能な限りこする

上咽頭部に脱脂綿が入ったら、色々な部位をこすってください。

炎症の本命は鼻の穴付近や耳管開口部付近あたりになることが多いです。ただ、患部は人それぞれなのでまんべんなくケアしてどこが炎症ポイントか探ることが大事です。

必ず2回擦ること

ここが大きなポイントとなります。上咽頭は炎症が起こっていると非常に濃い膿汁が張り付いています。バリアみたいなものです。

1度目のBスポット療法にてこの膿汁バリアを出来るだけ取り除いて、2回目で炎症患部に薬品を染み込ませるというイメージです。

1回目と2回目でコットンやガーゼは取り替えるのか?ですが、理想は取り替えた方が良いですがコットンはそのままキープして水で洗って唾液や膿汁を取り払い再度薬品につける方法でもOKです。

嘔吐反射が出て上手くいかない場合

そもそも1度や2度で上手くいく方が稀です。どこを触ると嘔吐反射が出てしまうかは人によって個人差がありますので、まずは自分の嘔吐反射の癖を把握することが大事です。

例えばのどちんこにふれると嘔吐反射が出るならばのどちんこを避けて捲綿子を潜り込ませるなどです。

数回試しても一度も上咽頭に捲綿子を潜り込ませることが出来なくても心配はいりません。だいたい皆、そんなものですので。

大抵は2週間~3週間くらい続けていれば出来るようになります。(長い人で1ヶ月~2ヶ月くらいだと思います。)

喉の力を適度に抜くことがポイントになります。